ウズベキスタン日本人材開発センター:ウズベキスタンの大手国有商業銀行のハルク銀行と民営のトラスト銀行の経営陣に対する訪日研修を実施
ウズベキスタン日本センター(UJC)は、2024年3月22日~4月1日、ハルク銀行(Xalq Banki : https://xb.uz/)とトラスト銀行(Trastbank : https://trustbank.uz/en/)両行の副頭取を含む経営陣15名を対象とした訪日研修を実施しました。UJCによる個別企業向けの本邦研修としては、昨年12月に初めて実施したSafia Cafe & Bakery社向けの研修に続き、2回目の実施となりました。
ハルク銀行は、1875年にタシケントで初の貯蓄銀行として設立された歴史を持つ国有商業銀行で、国内銀行で最大となる約200の地方支店網を有しています。一方、トラスト銀行は1994年に設立された民間商業銀 行で、財務の健全性も高く、準大手行の一角として成長を続けています。
ウズベキスタンでは、経済の自由化と市場経済への移行に伴い、国有企業の民営化や業務の近代化が進んでおり、とりわけ銀行セクターにおける改革の進展が顕著です。UJCでは、ハルク銀行の依頼に沿い、毎年テーマ別 の講師を派遣して企業研修を実施しており、今回は訪日研修の要望を受けるとともに、ハルク銀行と取引関係があるトラスト銀行にも声がかかり両行合同での実施が実現しました。研修では関西、名古屋、東京の合計12の 企業・機関等を訪問しました。
本研修においては、政府系を含む本邦金融機関への訪問はもちろんのこと、製造業やIT企業など、幅広い業種の企業を訪問し、金融に関する実務のみならず、カイゼンなど汎用性の高い手法などについても学びました。ま たJICA本部も訪問し、円借款事業に関する取組等の紹介を受けました。加えて、海外でマイクロファイナンス事業を展開する日系企業を訪問し、今後のウズベキスタンでの展開も視野に入れた、両行との関係構築のため の有意義な交流の機会となりました。
今回の研修では、日本社会や企業の仕組みへの理解が深まったほか、休日を利用し日本の文化に触れる機会もありました。参加者からは、日本をより身近に感じたことで、今後よりいっそう日本との関係を深めていきたいと の思いが強くなったことが窺えました。UJCでは、今回のような現地企業の要望に応じた訪日研修の企画を含め、両国の企業を繋ぐプラットフォームとしての役割の強化に、引き続き取り組んでまいります。
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